アントワーヌ・ド・サン=テグジュペリ

『星の王子様』

2018年07月03日(火)推薦図書 

七夕まであと少し、星つながりで今日はフランスの最も有名な童話ともいえるアントワーヌ・ド・サン=テグジュペリの『星の王子様』をご紹介します。

 

 

飛行機の故障でサハラ砂漠に不時着した主人公。持っているのは8日分にも足りないくらいの水のみで、たった一人広大な砂漠の中で夜を迎えます。そこに急に現れるのが、星の王子様です。

 

本当のことを話せる人と出会わないまま生きてきた主人公は、星の王子様との出会いにより、少しずつ本当のこと、生きる上で大切なことに気づき始めます。それを教えてくれるのは、星の王子様が主人公に語った彼のそれまでの出逢いと学びのエピソード。わたしたち読者も、このエピソードを主人公と共に聞くことができるのです!

 

最も有名なシーンは、キツネが王子様とのお別れの時に与える秘密の贈り物のシーンです。

その贈り物とは、次のことばなのです。

≪on ne voit bien qu'avec le coeur. L'essentiel est invisible pour les yeux.≫

(心でしか見えないんだ。大切なことは目では見えないんだよ。)

 

星の王子様の作品に、解説や解釈は不要なようにも思えます。なぜなら、小さい頃から読める名作ですが、読者それぞれが、それぞれの年代やタイミングで、自分にとって大切なことを読み取れ、気づかせてくれまする神秘的な作品だからです。

 

アントワーヌ・ド・サン=テグジュペリは、幼いころから詩を創作し続けていました。そして、すばらしい詩が完成すると、嬉しさのあまり夜中でもなんでも家族や友人をたたき起こして、自分の作品を朗読して披露したというエピソードが残っています。それは生涯変わらなかったそうです。

そんな作者のこの物語は、全体が詩的で、秘密のことばがたくさんちりばめられています。読者はきっと、ことばの神秘や魅力を発見されることでしょう。それこそまるで夜空にまたたく星のように。その星は美しく、温かく、みなさんそれぞれの人生をてらし、見守ってくれています。そして、わたしたちはその星を道しるべにすることができるのです。

 

生きる意味、生きていく上で本当に大切なことは何かを考えたい時に、ゆっくり落ち着いて読むのにぴったりの一冊です。

 


  おススメポイント

①各年代、それぞれの段階で誰もが楽しんで読めます。

②ことばに対する感性が磨かれます。

③生きる意味、自分の人生で何が大切なのか考えることができます。


星の王子さま (新潮文庫)


原作はフランス語です。ぜひ原作でもおススメします。

Le Petit Prince (French)



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