キャロル・S・ドゥエック

『マインドセット「やればできる!」の研究』

2017年8月20日(日)推薦図書 

 

スタンフォード大学心理学教授キャロル・S・ドゥエックは、人間の思考様式、モチベーション、人間関係、メンタルヘルスの分野で大きな功績をあげてきました。 そんな彼女が30年来の研究で培ってきた知識を、誰もがわかりやすい言葉で説明しているのが『マインドセット「やればできる!」の研究』です。

 

 

彼女によると、人間の心の持ち方(=マインドセット)には、2種類のタイプがあります。

1つは、「硬直マインドセット=fixed mindset」。 この心の持ち方のタイプは、こんな傾向があります。

-自分の能力は石版に刻まれたように固定的(=fixed)で変わらないと信じている

-成績が悪かったなどの失敗があると、「自分はダメ人間」「価値のない人間」「負け犬」「みじめな人生」と落ち込む

-その日の出来事で自分の能力や価値が決まってしまったように感じる

-自分が他人からどう評価されるかを強く気にする

 

もう1つが、「しなやかマインドセット=growth mindset」。 この心の持ち方のタイプは、こんな傾向があります。

-人間の基本的資質は努力と経験次第で伸ばすことができると信じている

-うまくいかないときにこそ、粘り強い頑張りをみせる

-気分が良い時でも悪い時でも、やればできるとコツコツとした努力を積み重ねられる

-他人の評価より、自分を向上させることに関心を向ける

 

みなさんは、自分がどちらのマインドセットのタイプだと感じましたか?また、他人に対してどちらの目で見ているでしょうか?

ドゥエック教授は、もちろん、「しなやかマインドセット」の大切さをこの一冊を通して主張しています。 誰もが知るスポーツの有名人から、彼女が研究で関わった一般の学生や幼稚園児まで、「しなやかマインドセット」の人たちがいかに才能を開花させていけるかをたくさんの例や研究結果で示してくれています。

 

日本ではどちらかというと、「硬直マインドセット」の人が多いかもしれませんね。 しかし、「硬直マインドセット」の人が自分に対して下す評価はもちろん、そうした人が保護者や教師だった場合に子どもたちに与えるネガティブな影響もこの本には書かれています。

 

中高生以上ならば、すらすらと読める本です。 専門用語は極力使われていません。 勉強しているみなさん、保護者の方、教育関係者の方、全ての人に読んでもらいたい一冊です。 そして、「しなやかマインドセット」でコツコツとした努力に取り組みましょう。 学生だけではなく、あらゆる年齢の大人も、「しなやかマインドセット」で物事に取り組めば、仕事も人間関係も変わるかもしれませんね! まるで努力なんかしていないんじゃないかと思われるような“天才”と言われている人たちの本当に地道な努力も、この一冊の本から読み取れると思います。

 

  おススメポイント

①専門知識なしで簡単に、面白く、読めます。

②能力を伸ばしたい人はもちろん、保護者、先生など、子供たちの能力を伸ばしてあげたい人にも◎。

③「どうせ自分なんか・・・」をはじめ、ネガティブ発言が口癖の人はぜひ読みましょう!


マインドセット「やればできる! 」の研究




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