Self, セルフ, self...

2018年07月08日(日)一般教養 

今日の心理学の分野で最も研究されているテーマは、“セルフ Self=自己”についてであるといわれています。日本でもあらゆるところで、Self=セルフ=自己や自分自身ということばが聞かれますね。

セルフイメージ、セルフコントロール、セルフコーチングなどなど。  

では、 そもそもSelfとは何でしょうか。

 

Self, セルフ, self...|一般教養|ルシディチュード-灯台教養学部

 


Selfとは何か?

Selfの感覚は、主に以下の4つから構成されるといわれています。

▸Self-concept 自己概念   

▸Self-knowledge 自己認識   

▸Self-esteem 自尊心  

▸Social self 社会的自己 

 

これら4つが複雑に絡み合って、セルフは構成されていきます。

 

わたしたちのSelfという感覚は、わたしたちの思考、感情、行動を組織します。過去の記憶、現在の評価、未来の予測をし、適切に行動することを可能にするのに、Selfの感覚が深く関係しています。

このため、Selfに関して多くの研究がなされてきました。そして、その知識を使って一般に一人ひとりがSelfを考えはじめたのが現代です。    

しかし、包括的な知識を持たずにSelfを考え、安易にそのノウハウを実践することは、必ずしも良い結果を生みません。 Selfを教えるものの中には、金持ちになる方法、有名になる方法を教え、自分が気分よく生きられるようになるノウハウを教えます、と謳っている内容が多くあります。      

 

ミシガン大学のLora E. Park とオハイオ大学のJennifer Crockerは、2004年に共同研究を発表しました。この研究では、Self-esteem 自尊心を高めることが良い結果を生むと一辺倒に信じられてきたアメリカ社会に、一つの警鐘を鳴らしています。

「皮肉にも、おおよそ美しくなろう、金持ちになろう、有名になろうとすることでSelf-esteemを追い求め続ける人々は、人生の本当の質というものが何によってできているかということを視点から失ってしまっているといえるかもしれない。さらに、自分自身について良い気分を抱くことがわたしたちのゴールとなってしまえば、批判に対してオープンでなくなり、他人に対して思いやりを抱くよりも非難を抱きがちになり、活動においては楽しむことよりも成功することへのプレッシャーを抱くようになる。そのうちに、そうした Self-esteemの追求は、能力、関係性、自律といったわたしたちが本当に求めるものに満足することができなくさせてしまうだろう。」

 

仏教用語には、小我ということばがあります。個人的な狭い範囲に閉じこもった自我のことを指します。

Selfにばかり集中するあまり、この小我に陥っていることはないでしょうか。  

安易にセルフイメージにばかり集中することをやめ、時間をかけて自分の才能と他人との関係性を発展していくことが大切です。 



読後チェック

①セルフを構成すると考えられている4つとは何ですか?

②個人的な狭い範囲に閉じこもった自我のことを仏教用語では何といいますか?

③この記事によるあなたの気づきは何ですか?



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