「バカ」はなんで「馬鹿」と書く?子どもに聞かれたら役立つ知識

子どもの勉強教え方教室

2019年01月23日(水)自由研究 

「バカ」はなんで「馬鹿」と書く?子どもに聞かれたら役立つ知識

子どもが比較的早い段階で覚える「バカ」という言葉。

『なんで「バカ」は「馬鹿」と書くの?』と子どもに聞かれたら、あなたは答えられますか?



「バカ」の意味

侮辱や軽蔑のことば、時にそこまでの意味をもたずにからかい程度の気軽に使われる「バカ」という単語。

子どもの兄弟げんかにも早い段階で登場する言葉です。

バカとは、辞書を引くと下記の意味で使われています。

  • 知能が劣り愚かなこと。また、その人や、そのさま。人をののしっていうときにも用いる。あほう。
  • 社会的な常識にひどく欠けていること。また、その人。
  • つまらないこと。無益なこと。また、そのさま。
  • 度が過ぎること。程度が並外れていること。また、そのさま。
  • 用をなさないこと。機能が失われていること。また、そのさま。
(大辞泉より)

それでは、この「バカ」を「馬鹿」と記す由来をご紹介します。


「バカ」はなんで「馬鹿」と書く?

一説によると、「鹿を指して馬と為す」ということわざからきているということです。

このことわざは、「史記」秦始皇本紀にある、秦の趙高ちょうこうの故事に由来します。

 

八月己亥。趙高欲為亂。恐群臣不聽。乃先設驗。持鹿獻於二世曰。馬也。二世笑曰。丞相誤邪。謂鹿為馬。問左右。左右或默。或言馬。以阿順趙高。或言鹿者。高因陰中諸言鹿者以法。後群臣皆畏高。

(八月己亥きがいの日、趙高は悪化する形勢が皇帝に露見してしまうことを恐れ、謀反を起こそうと考えた。群臣が自分に従うか心配した趙高は、一計を案じ、鹿を引いて二世皇帝に献じて言った。馬です、と。皇帝は笑って言った。丞相は何を言っているのだ。鹿を指して馬と為している、と。そして左右に尋ねた。ある者は黙して答えず、ある者は同調して馬といい、趙高を恐れて曲従した。中には鹿と答えた者も居たが、趙高はこれを法に引っかけて罪に陥れた。これより後、群臣の誰もが趙高に恐怖した。)

【司馬遷著、塚本哲三編『史記』第1巻 pp,146-147,297より】


この皇帝が鹿と馬でごまかされた、ということから「馬鹿(ばろく)」という単語ができ、「愚か」を意味するようになったといわれています。

また、ここから転じて、「鹿を指して馬と為す」ということわざもあり、「人を威圧して、まちがいを押し通すことのたとえ。また、人をだましておとしいれることのたとえ。」を意味します。

しかし、この物語を読むと、騙されることが馬鹿なのか、盲従することが馬鹿なのか、正直にいって殺されてしまうことが馬鹿なのか、あるいは己の短い栄華のために間違いを押し通すことが馬鹿なのか、いろいろな読み方ができますね。


まとめ

あくまで一説ですが、「バカ」を「馬鹿」と書く理由は、昔の中国で起こった出来事が由来しています。

秦の趙高ちょうこうといえば、権力を掌握するために残酷な方法もいとわなかった悪名高き宦官でした。趙高ちょうこうらしいエピソードでもあります。

中国の歴史は世界史などでも問われる分野ですから、子どもの受験でも役立つ知識ともえいます。

 


読み終わったら考えてみよう

  • こバカを馬鹿と書く一説は何ですか?
  • 司馬遷の物語に登場する人物のうち、あなた自身はどの立場の人が馬鹿であると感じますか?


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