盲点の不思議【子どもと一緒に楽しもう!最新科学】

子どもの勉強教え方教室

2019年03月02日(土) 自由研究 

盲点の不思議【子どもと一緒に楽しもう!最新科学】

今回は、盲点の不思議を知ることで、ヒトの認識について学びましょう。

人の認識の仕組みを知ることは、人間とはどういう存在であるかを知ることです。

19世紀移行に活発になった研究分野を子どもにもわかるようにわかりやすく解説するシリーズです。



目の構造と盲点について

目の網膜には100万本にも達する神経線維が走っています。

下の図は、ヒトの右目を真上から見た断面図です。

盲点の不思議【子どもと一緒に楽しもう!最新科学】

矢印で示されている1点、この神経線維が集まっている網膜上の1点には、視細胞が入り込む隙間がないといわれています。そのため、この網膜の1点に外部からの光が当たっても、わたしたちは外部の像を見ることができないのです。

これを盲点といいます。

つまり、この部分にあたる外部の像を、わたしたちは見ることができないのです。


世界に穴があいて見えないのはなぜ?脳のはたらき

こうして考えると、世界に穴があいて見えないのはなぜでしょうか?

盲点があるのであれば、目にうつっているイメージの一カ所に穴があいていないとおかしいはずですね?

しかし、大抵の人は、その穴こそ見えていないと思います。

その理由には、脳のはたらきがあります。

脳は周りの状況を見て一番妥当と思われる形でイメージを勝手に補っているのです!

見えないはずのものが、脳のはたらきで見えているなんて、信じられないような気がしませんか?この発見は、フランスの物理学者エドム・マリオットの発見で知られるようになりました。

次の実験をお子さんと一緒にしてみてください。


1.視覚の盲点の実験

盲点の不思議【子どもと一緒に楽しもう!最新科学】

  • 上の図を、左目をとじて、右目だけでみてください。
  • 右目でしっかり十字を見ながら、顔をゆっくりスクリーンに近づけていきます。
  • ある一定の距離にくると、右側の丸が消えます!そこが盲点です。

●が消えるのは一定の距離のみで、さらに顔をスクリーンに近づけると、また●は現れます。

そして面白いことに気づいたでしょうか?盲点のところで●が消えて見える時、背景の色は何色ですか?黄色です。

脳が背景の色を自動的に(あるいは勝手に)補い、自然なイメージを作り上げてくれているのです。

盲点があっても穴があいて見えないのは、この脳の役割のおかげなのです。

 


まとめ

わたしたちの目には盲点と呼ばれる場所があり、そこは視神経がないため、光が入っても外部の像がうつらないということがマリオット博士によって発見されました。

それでも世界に穴が開いて見えないのは、わたしたちの脳が自動的にイメージを補ってくれるからです。

そうなると、わたしたちヒトは、はたして「真実を見ている」のでしょうか?

自分の脳が、知らないうちに見させている世界を見ているのでしょうか?

この盲点と脳の仕組みを知ったうえで、人が信じること、見たという目撃情報の確かさ、「絶対」と言い切ることなどの問題点を親子で話し合っても楽しいかもしれませんね。


読み終わったら考えてみよう

  • 盲点とは何ですか?
  • 世界に穴が開いて見えないのはなぜですか?


[自由研究]一覧へ




このサイトについて

「子どもの勉強の教え方」がテーマのお父さん・お母さんのための勉強サイト。小学生・中学生のお子さんを持つ保護者の方の勉強のわからないや教え方の不安を解決します。算数・数学、英語、国語、社会、理科、子どもの才能を伸ばす話など多数。忘れてしまった学生時代の勉強を子供にわかりやすく教えられるように共に学びましょう。

   

>>さらに詳しくはこちら