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冠詞・複数形

レベル:初級~中級
 
    

こんにちはみなさん、英語担当のはなまるです。

 

皆さんは、

go to school

go to the school

の違いを学びましたか?

 

冠詞がない場合には、school の本来の用途のためにそこへ行く、つまり学びにゆくわけですね。冠詞がある場合には、school という物質的存在が話し手の意識の中心ですから、学校という建物へ遊びに行ったり、人に会いに行ったりするときに使うわけですね。

 

the や aといった冠詞、あるいはどんな時に複数形がいいのか、に悩む日本人は多いと思います。

私たちの文化にはそんなに入り込んできていないからです。

 

ですから、単数・複数あるいは冠詞といったものの微妙な使いまわしは、私たち日本人には、なかなか難しい。

 

たとえば次のような文章で使われている、 ”a word” という不定冠詞は、日本語に置き換えれば単に「ひとつの」に過ぎないのですが、英語を話している人が使う時にはもっと微妙な重さがあるということを皆さんは感じますか?

 

・He does not speak a word of English.

・He put in a word to his employer on behalf of his friend who is looking for a job.

・I would like to have a word with you after the meeting.

 

あるいは、

Jesus Christ is superstar.

というように、不定冠詞 aのない文章と、

 Jesus Christ is a superstar.

というように、不定冠詞 a がついている文章を見て、

その違いが感情的にわかるようになるというのが、本当の意味で英語がわかるようになるということですし、そうなってくると英文を読むのが楽しくなってきます。

 

不定冠詞がない場合には、単なるスーパースターではなく、何物でもない唯一のスーパースターだと話し手は言いたいのですね。

 

これが不定冠詞aのある場合には、数あるスーパースターのうちの一人という程度になってしまいます。

 

話し手の心の中のニュアンスが全然違いますよね。

 

ここのところがわかるようになってくるといろんなことが腑に落ちるようになってきます。

 

こうした不定冠詞や定冠詞の微妙な使い分けは、私たち日本人は苦手です。

 日本語にはそうした数の概念がはっきりとしていないのですから。

「わたしはスーパーで3つのリンゴ達を買いました。」とは、日本語では言いませんよね。

例外としては、厳密さが求められる数学の本などで、「集合Aに属する変数達x、y、z、・・・」などと書いている人もたまにいますが、こうした日本語はまだまだ例外です。

それに日本語のフィーリングとしては、こうした日本語は少々煩わしい気がします。

 

まあ、それよりも気を付けなくてはいけないのは、和製英語になっているものをもう一度英訳するときですね。たとえば、システムエンジニアリングという言葉が出てくる文章を英訳するときには、system engineering と英訳すると間違いですね。これは、systems engineering が正しい英語です。

 

和製英語も気を付けないと落とし穴に落ちるという例ですが、では私たちにとって甚だ日本的(?)な概念の場合はどうでしょう。

 

「僕たちは相性がいいんです」 これを皆さんはどう英訳しますか?

 

和英の辞書を参考にして、 We are compatible. でしょうか。

これでも通じないことはありませんね。

でも、もっとこなれた言い方もできます。

英語圏の人ならきっとこう言うのではないでしょうか。

The chemistry is right for us.

 

こうしたことはもう語学というよりも、その国のカルチャーの問題です。

 

たとえば、

「その日はすっかり疲れてしまった花子は近所の中華で脂っこい中華料理を食べた」

という文章に出くわせば、日本人ならそうか花子は、元気を出すために油っこい中華を食べたのだなと思うくらいでしょう。

 

つまり多くの日本人にとって中華というのは一般的に脂っこいものだという意識があるのです。

 

ですから、「花子が脂っこい中華を食べた」とあってもそれは一般論であり、花子のいった店が特に脂っこいのだという受け取り方はしないはずです。

 

ところが西洋人にとって、中華料理が特に脂っこいという意識はありませんから、この文章を読めば、そうか、花子の行った店は料理が脂っこいのだな、という理解をするだろうと思います。

 

常にこうしたコミュニケーションのパラドックスが外国語学習には出てきます。ですから、相手のカルチャーを考慮して話さないと、自分が伝えたいことが伝わらなくなるといえます。

 

もう一つ例をあげましょう。

 

「彼はあっさりした人です」という文を英訳するとします。

 多くの日本人にとって、「あっさりしている」ということは、誉め言葉だと思います。

 ところが和英の辞書で調べて、「あっさり」をplain とか simple を使って訳すと、西洋人にとっては、必ずしも誉め言葉にはならないんですね。

 

さて、前置きはそれくらいにして、今日の目標である冠詞の説明に入りましょう。

 

冠詞や単数・複数は、日本語ではあいまいにできていますから、日本語訳のコンテクストではなくて英語のコンテクストの中で考えるようにしたほうがわかりやすいと思います。

 

英語の不定冠詞というと a (母音の前では an ですね。)ですが、これはその後に続く名詞が一つであることを意味します。

 

こういえば単純明快なようですがそれほど明快でもありません。

 

とにかく日本語的なフィーリングを捨てて、英語では単数と複数は厳格に区別して考えるという習慣を付けましょう。

 

不定冠詞の用法は次の二つのニュアンスがあると思ってよいでしょう。

 

(1)具体的なある一つの物を示す。したがって意味的には one に近いといえます。

We saw a girl in the room.

 

(2)不特定の一つの物を示す。

This is a book.

 

この(1)と(2)の意味の違いは複数にして見るとわかりやすいところがあります。

 

(1)のニュアンスの時には、

We saw some girls in the room.

といえますが、

 

(2)の意味の時には、 some を付けることは不可能です。

These are books.

は成り立っても、

These are some books.

は成り立ちません。

 

次の文章を考えてみましょう。

(a) Hanako wants to be a professor.

(b) Hanako wants to marry a professor.

 

(a)は 上記(2)の不特定の一つを示す用法ですね。

ところが、(b) の場合には、花子に既に具体的な相手がいれば(1)の用法になります。しかし、相手がいなければ、これは(2)の用法です。

 

こうした微妙な違いが英文を読んでいるときに感じられるようになるには、とにかくたくさんの英文を読みながら、常にこうしたことを頭の中で考えるようにすることです。すると皆さんの頭の中にフィーリングが育ってきます。

 

後は不定冠詞 a の用法で注意しなくてはならないのは(試験にも良く出ます。) too, as, so, how, however などと一緒に用いられた時の語順ですね。

 

どうしてこうした変則的な規則になったかというと、これはきっと、声に出して読んだ時の強・弱・強といった音感のリズム感のせいでしょうね。

ーIt's too good a story to be true.

ーIt was as pleasant a day as I have ever spent.

ーYou can hardly imagine how painful a sight it was.

 

それでは、今までの話を踏まえて、最後に少し練習問題をやってみましょう。

[問題]

次の空白にa, an, theのいずれかの冠詞を入れてください。必要のないところは×印を入れてください。

  • (1) I had (      ) bad headache all (      )day yesterday.
  • (2) Do you think (      ) women are more sentimental than (      ) men ?
  • (3) You won't find (      ) house like this anywhere else in (      ) city.
  • (4) Here's (      ) small gift for all (      ) trouble I've caused you.
  • (5) To learn language, two things are essential, (      ) good teacher and (      ) will to learn.




  • [回答]

  • (1) I had ( a ) bad headache all (  ×  )day yesterday.
  • (2) Do you think (  ×  ) women are more sentimental than (   ×   ) men ?
  • (3) You won't find (   a   ) house like this anywhere else in (  the  ) city.
  • (4) Here's (  a   ) small gift for all (   the   ) trouble I've caused you.
  • (5) To learn language, two things are essential, (  a  ) good teacher and (  the  ) will to learn.