10分de名文英語マスター

エメリン・パンクハースト

"Freedom or Death"(自由か、死か)

 

エメリン・パンクハースト(1858年7月14日 - 1928年6月14日)という名前を聞いて、どれだけの日本人が彼女の存在を知っているでしょうか。

彼女はハンガーストライキや爆弾テロまで行った過激な女性解法運動を展開したことで有名なイギリスの活動家です。

 

エメリン・パンクハースト”Freedom or Death (自由か、死か)”|10分de名文英語マスター|英語|ルシディチュード-灯台教養学部

 

それほどまでに過激な活動をしてまで彼女が実現しようとしたもの、それは女性の完全なる参政権でした。1928年、イギリスではついに選挙権の男女平等が達成されたのですが,そのための立法が通る1ヵ月前に彼女はこの世を去りました。

1913年11月13日、アメリカのコネティカット州ハートフォードのParsons劇場で行われたエメリン・パンクハーストの最も有名なスピーチが今回の英語de名文の題材です。

はなまるは彼女のこのスピーチを初めて読んだ時、日本文化とのあまりもの違いにカルチャーショックを受けたのを今でも覚えています。世界に出たら、こうした闘う人々が築いた文化を背景にした人たち相手に自分も闘わなければいけないんだ・・・自分の主張を通したい場合は、自分で闘わなければいけないんだ・・・待っていても誰も与えてはくれないんだ・・・と。

みなさんはどう感じるでしょうか?

10分の時間を割いて(サイトの問題はもしかしたら10分では足りないかもしれません!が、下記PDFは10分程度の問題になっています)、イギリスの、世界の、女性の人権問題を動かしたエメリン・パンクハーストの力強いスピーチの一文から活きた英語を学びましょう。

 

※A4サイズのプリント課題として取り組みたい方はこちらからプリントアウトしてご活用ください。(PDF形式です。)

 

 

エメリン・パンクハーストのスピーチ
  原文

You have two babies very hungry and wanting to be fed. One baby is a patient baby, and waits indefinitely until its mother is ready to feed it. The other baby is an impatient baby and cries lustily, screams and kicks and makes everybody unpleasant until it is fed. Well, we know perfectly well which baby is attended to first. That is the whole history of politics. Putting sentiment aside, people who really want reforms learn that lesson very quickly. It is only the people who are quite content to go on advocating them indefinitely who play the part of the patinet baby in politics. You have to make more noise than anybody else, you have to make yourself more obtrusive than anybody else, you have to fill all the papers more than anybody else, in fact you have to be all the time and see that they do not snow you under, if you are really going to get your reform realised.


Step1:知らない単語を調べよう

まずは音読をしましょう。声が出せない場所で勉強している方は、心の中で。音読をしてうまく読めない、読み方がわからない単語は、往々にして意味がつかめていないことが多くあります。

自分の知らない単語を見つけたら辞書で調べていきましょう。比較的わかりやすい単語ばかりが使われていますが、みなさんすべてわかりましたか?終わったら次のはなまるの課題にもトライしてみてください。

  はなまるpick up!

次の単語・熟語の意味を辞書で調べ、上のスピーチに最もあう意味を書いてください。

  • feed
  • indefinitely
  • lustily
  • unpleasant
  • attend to
  • put A aside / put aside A
  • reform
  • the people
  • go on -ing
  • advocate
  • obtrusive
  • snow A under

  • feed ・・・(動詞)【動物や人に食べ物を与える。えさをやる。育てる。養う】。過去形・過去分詞形は、fedとなる。
  • indefinitely ・・・(副詞)【漠然と、無限に】。形容詞のindefinite【<特に期間が>決まっていない、無期限の、<意味・内容などが>漠然とした、うやむやな】も一緒に覚えましょう。
  • lustily・・・(副詞)【元気いっぱいに】。
  • unpleasant・・・(形容詞)【不愉快な、いやな、気に障る、無礼な】。unpleasant to A で「Aに対して無礼な」のイディオム。↔pleasant
  • attend to・・・(動詞)【(問題などに)取り組む、対処する、世話をする、相手をする、よく聞く、傾聴する】。
  • put A aside / put aside A・・・【Aをわきへ置く、Aを忘れる、Aを無視する、Aを考えないようにする】
  • reform・・・(名詞)【改善、革新、刷新、改良】。日本語で家の改造を「リフォーム」といいますが、この意味では英語はrenovateを使う。
  • the people・・・(名詞)【theがついて、一般大衆、人民、国民、庶民、有権者】
  • go on -ing  【~し続ける】。受験必須イディオム。
  • advocate・・・(動詞)【支持する、すべきだと主張する】
  • obtrusive・・・(形容詞)【押しつけがましい、出しゃばりの、ひどく目立つ】
  • snow A under・・・【A(敵)を完膚なきまで負かす、大差でAに勝つ】



  • Step2:文の構造を見てみよう

    意味のわからない単語がなくなったら、次は文の構造を見ていきます。それほど難しい文の構造にはなっていないので、単語がわかれば構造が分かった人も多いと思います。

      はなまるpick up!

    以下の文における次の①②③の関係個所を線や〇で図示してください。

    ①受動態 ②関係代名詞 ③主文の動詞

    The other baby is an impatient baby and cries lustily, screams and kicks and makes everybody unpleasant until it is fed. Well, we know perfectly well which baby is attended to first. That is the whole history of politics. Putting sentiment aside, people who really want reforms learn that lesson very quickly. It is only the people who are quite content to go on advocating them indefinitely who play the part of the patinet baby in politics.


    次のようになります。

    エメリン・パンクハースト Freedom or Death (自由か、死か)|10分de名文英語マスター|ルシディチュード-灯台教養学部

    黄色が関係代名詞、ピンクが受動態、〇は動詞になります。

     

    1.関係代名詞

    この文章では3カ所登場しますね。

    関係代名詞はすべてwho。Whoがその後続く文章で先行詞の内容を説明をしてくれています。

    最初の関係代名詞は比較的わかりやすいのではないでしょうか。

    黄色の関係代名詞の部分を抜かして、people lean that lesson very quickly.を訳してみましょう。

    「人々はその教訓をとても素早く学ぶのです」ですね。

    ではどういった人々ですか?その説明を、関係代名詞がしてくれています。

    どういった人かというと、「really want reforms=本当に改革を望む、欲する」人ですね。

    次の関係代名詞を2つ含む文章は少しわかりにくいかもしれません。

    It is only the people whoで、「大衆だけだ」とエメリン・パンクハーストは強調構文を使って言います。では何が大衆だけなのでしょうか?それがあとに続く関係代名詞で説明されます。

    them 彼らを支持し続けることを大いに甘んじて受け入れているのはthe people大衆だけだと言っています。ではthemとは何を指しているのでしょうか?

    それは、2番目の関係代名詞が説明していて、「政治の世界で我慢強い赤ちゃんの役割を演じる一般大衆」のことです。

    つまり、一般大衆は自分たち自身で主張もせずただ食べ物を与えられる日を永遠に待ち続けている我慢強い赤ちゃんの役割を自分たちで甘んじて喜んで受け入れている、そんなことしているのは一般大衆だけだ、とエメリン・パンクハーストは指摘しています。

     

    2.受動態

    Be動詞+過去分詞で「~される」を意味する文章ができます。短文ですが2カ所あるのを見抜けましたか?

     

    3.動詞

    SVといった文の基本5文型を英語学習の最初のほうで習うと思いますが、長文読解が苦手な人は特にこの5文型を再度復習してください。特に、どれが動詞なのか、とりわけ主文の動詞はどれなのかをぱっと見極められるようになると、英文が読みやすくなるばかりでなく、読むスピードがあがるでしょう。動詞マスターは英語の要です。

     

    Step3:翻訳してみよう

    さて、ここまででだいぶ文章がつかめたと思います。それでは、全文翻訳してみましょう。

    「とてもお腹をすかせ食べ物を与えられるのを望んでいる二人の赤ん坊がいます。一人の赤ん坊はとても我慢強い赤ん坊で、母親がご飯をあげる準備ができるのをいつまでも待っています。もう一方の赤ん坊は忍耐力がない赤ん坊で、元気いっぱいに泣き叫び、けり倒し、ごはんが与えられるまですべての人々を不愉快にするのです。そうです、わたしたちはどちらの赤ん坊が先に世話されるのか、完璧にわかりきっています。それが政治の歴史のすべてです。感情をわきにおいて、改革を本当に望んでいる人々はとても素早くこの教訓を学ぶのです。政治の世界において我慢強い赤ん坊の役割をいつまでも続けるべきだと主張することに大いに甘んじているのは一般大衆だけです。あなたは誰よりももっと騒がなくてはなりません、あなたは誰よりももっと出しゃばらなくてはなりません、あなたは誰よりももっと全ての紙面を埋め尽くさなければなりません、いやそれどころかあなたは常にそこにいて人々があなたを完膚なきまでに打ち負かすことのないよう見ていなければならないのです、もしあなたが本当に改革を実現しようとするのであれば。」

     

    Step4:耳で英語に馴染もう

    この音声は残念ながらエメリン・パンクハースト本人の音声ではないのですが、題材の該当文章を読み上げてくれているので、ぜひ聞いてみてください。調べた単語や文のつながりが聞き取れましたか?

     

    Step5:英作文を考えよう

    最後に英作文です。ここでは、エメリン・パンクハーストの最後の長い一文と同じ構造で作ってみましょう。

    「もしあながた本当にあなたの夢を実現したいのであれば、あなたは他のだれよりも~しなければならない」の~のところに、自分で考えて英語を入れてください。

    You have to ~ than anybody else,

    you have to ~ than anybody else,

    you have to ~ than anybody else,

    if you are really going to get your dream realize.

     

    みなさんそれぞれの英語で作ってみましょう。正解は一つではありませんが、文法として気を付けなければならないのは、have to のあとは動詞の原形を入れることですね。

    書けたら、自分のエネルギーや感情をこめて音読してください。

     

    みなさんはできましたか?英文をチェックしてほしいという方は、質問BOXからお便りください。



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