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閑話休題

(チャンドラー「強くなければ生きていない。優しくなければ、生きてる資格がない」)

 
    

 

こんにちは、みなさん。お元気ですか。英語担当のはなまるです。

 

受験シーズンが近づいてきましたね。こんな時こそ、最後の追い込みで頑張ると同時に、フランスの偉大な数学者ポワンカレが言っていたように、頭が自然に醸成するようにリラックスして気分転換することも大切ですよ。

 

 自然はよくできていて、頭や休めてやると、そんなときも一人で勝手に成長するものですから。

 

 

さて、今日はリラックスタイム、探偵小説をテーマにしてみましょう。

 

有名なチャンドラーのマーローシリーズです。

 

 

皆さんの中にも知っている人がいると思います。 そんなに難しくありませんから、皆さんも1冊手に入れて(もちろん、日本語訳ではなく、英文で!)時々気分転換に読んでみるとよいと思います。

 

 

マーローの次の有名なセリフをここでは問題にします。

 「強くなければ生きてゆけない。優しくなければ、生きている資格がない」

 

先日もビジネスマン向けの本『帝王学』を読んでいたら、筆者が引用していました。

 

 

さて、このマーローの文章を皆さんはどういう意味で受け止めますか?

 「モラルと現実世界の相克」だと受け止めますか?

『帝王学』の著者はそんな風に受け止めていたようです。

小説の中で原文は次のような形で、マーローとその女友達の会話になっています。

 

“How can such a hard man be so gentle ?” she asked wonderingly.

 “If I wasn't hard, I wouldn't be alive. If I couldn't ever be gentle, I wouldn't deserve to be alive.”

 

 

さて、ここで皆さんに考えてみてほしいのは、次のような点です。

まず原文は、I が言っていることです。一般論ではないのです。彼のおかれた特殊な状況の話です。

日本語訳の場合には、日本語が主語を省くことが多いので、一般論なのか特殊な話なのかは、一部分を取り出してしまうとわからなくなってしまいます。

そうした一般論や人生観が日本の読者の心を打つようです。

 

ここはマーローが自分のことを語ったと考えるほうが興味深いのか、人間の一般論を行ったと考えたほうが面白いのか? 皆さんはどう思いますか?

 

次に文章の中で使われている “hard” の意味は何でしょうか?

日本語訳のように「強い」でしょうか?

 

 Oxford の英英辞典では、”hard” は次のように説明されています。

 *putting a lot of effort or energy into an activity

 *done with a lot of strength or force

 *showing no sympathy or affection

 *ready to fight and showing no signs of fear or weakness

 

だいぶニュアンスが違いますね。

“alive” も強くなければ生きてゆけない、なのか、非情でなければとっくに殺されて生きていないよ、というニュアンスなのか?

 

 

さて、こうしてわたくしの提出した質問をヒントにして、皆さんに自分で考えてもらい、自分流の解釈を1ページくらいにまとめてください。

 それが今日の私の宿題です。

 いい回答ができたら、「きっと勝つ!」のチョコレート位プレゼントしますよ !

 

 

何か疑問や質問があったら、はなまるまでメール(hanamaru@luciditude.com)をください。