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可算・不可算名詞 II

レベル:中級
 
    

 

皆さんこんにちは、お元気ですか。英語担当のはなまるです。

 

先日お話した名詞の可算、不可算の話がわかりにくいというリクエストがたくさんありましたので、今日はもう一度可算、不可算の勉強をしましよう。

 

 

皆さんの中にはこれから理工学系へ進んで大学で数学を学ぶ人がいると思いますが、数学にも可算という概念は出てきますね。

 

要するに、自然数1,2,3,・・・のように一つ一つ数えられるもののことですね。

 

 

 厄介なことは、語学というのは人間が話す言葉で、コンピューター言語ではありませんから、かなりアバウトでいい加減なところがあるんですね。

 

まず一つの名詞が可算、不可算と分類されるのではなくて、使い方や意味によって、可算であったり不可算であったりするということに注意しておきましょう。

 

 

例えば room などは「部屋」の意味で使われれば、一部屋二部屋と数えられますから、可算だと分かりますね。

 

 There are five rooms in my house.

 (私の家には5つ部屋があります。)

 

しかし「スペース」という意味では、スペースはそんなに形がはっきりしていなくて、普通は一つ二つとは数えませんね。

ですから、不可算です。

 

 There is no room for dout.

 (疑いの余地はない。 )

 

 

では次のような例はどうでしょうか?

 

 -How many pumpkins did you put in the soup ?

 -How much pumpkin did you put in the soup ?

 

これは状況によってどちらも可能といえますね。

 

小振りのかぼちゃが台所に転がっていて、台所をしているあなたに、お母さんが「あなた、カボチャをいくつ入れたの?」と聞けば、上の文章で成り立ちますね。

 

大きなカボチャがあってそれを切り分けてスープに入れたとしたら、下の文章が成り立ちますね。

 

要するにpumpkin という名詞が可算か不可算かということではなくて、状況上可算的な使い方をされるか不可算的な使い方をされるかということですね。

 

 

話し手が頭の中でどういうイメージを描いて話しているかに依存するわけです。

 

言葉というものは一つの国民、つまりその国民を構成している多くの人々が、長い時間の間に使っているうちに出来上がってきた規則です。

規則がまずあって(この場合には数学の論理のようにすっきりとした規則が作れますよね。)それから言葉がその規則に従って出来上がるものではないのです。

 

 あいまいでもやもやした言葉の中に何らかの規則があるのではないかというので文法学者たちが考えたことが文法なのです。

 

 

ですから、論理的に整合性のある文法というものは必ずしも存在しなくても当たり前です。

 

 

そういう状況下で英語をマスターしようと思ったら、皆さんも言葉の発生と同じようにできるだけたくさんの文章を読んで自分のフィーリングを育て身に付けてゆくことです。

 

 

良く出される例に work がありますね。

 

これは「仕事」という意味で使う時には不可算です。

 

 I have some work to do this evening.

 (今晩はやらなければならない仕事があります。)

 

 これが「作品」という意味では、可算になりますね。

 

 I have a complete set of Hemingway's works.

 (私はヘミングウエイの全集を持っています。)

 

 

 ここで、『なるほど。では、仕事というコンテクストでは不可算なのだな』、と考えるとそれも間違いなのです。

 イメージ的にイングリッシュスピーカーは、仕事をイメージするときには何かもやもやしたものを思い浮かべるから不可算なのだ、と結論するのは早とちりと言えます。

 

 

仕事の意味での、job や task はこれらは不可算ではなくて可算です。

 

 She took a job in a store for the summer.

 (彼女は今年の夏は売店で働いた。)

 

  Wrinting that long report was quite a task.

 (あの長いレポートを書くのは一仕事だったよ。)

 

 

 話し手の中のイメージとして数えられるようなまとまりを持っているか、ということですが、確かにこれらの例では、少しこじつけな印象も受けますが、次のような説明は可能ですね。

 

彼女が今年の夏に働いた仕事というので、時間的にも種類や内容あるいは場所についてもはっきり限定されているので、話し手の頭の中では、一つの仕事として数えられるといえなくもありません。

 

あの長いレポートを書くのは一仕事だったよ、という文章についても、この仕事ははっきりと限定されたイメージが話し手の頭の中にあるといえばいえますね。

 

 

こういう思考練習をいろいろとやってみると、英語ばかりか、すべてについての頭の訓練になりますね。

 

 

 I have some work to do this evening.

 

 の場合には話し手の頭の中にはきっとこれこれの仕事をここまでやるというようなはっきりしたイメージがないのかもしれません。

 

ですから今晩はこの仕事を片付けるというはっきりしたものがある場合には、

 

 I have a work to do this evening.

 

も可能だということですね。

 

実際そういう使い方をしている文章があります。

 

 

但し入学試験などのように、自分の答えの説明をする機会が与えられていないときには、通念から外れた使い方は避けたほうが良いですね。一方的に採点されるわけですから。

 

そんなバカな、真理は一つだ、などと叫ばずに、入試の時とその他いろんな状況で文法やそのほかが変わってもそう驚かずに、各国の言語が違ったり地方へ行けば方言があるくらいに考えて、数か国語を話せるようになると思って状況で文法も使い分けるくらいになってほしいものですね。

 

そんな例はいくらでもあります。

 

 

皆さん固有名詞、例えば人の名前は、数えられないから不可算と習いますね。

 

でも、

 

 There are two Johns in my class.

 (私のクラスには二人のジョーンがいる。)

 

 

 これは成り立ちますね。つまり固有名詞 John はこの場合には可算名詞として使われているのです。

 

 

どうですか、みなさん?わかりにくいことがますますわかりにくくなってしまいましたか?

 

文法という規則にしたがって言葉ができたのではなくて、言葉が最初にあってそれから文法という規則がまとめられていったのだということを忘れずに、できるだけたくさんの英文を読んでみなさんも、自分の中にフィーリングを育てるようにしてください。

 

何か疑問や質問があったら、はなまるまで!メール:hanamaru@luciditude.com