古文⇒英語翻訳に挑戦してみよう!

万葉集&奥の細道

こんにちは、みなさん。お元気ですか。英語担当のはなまるです。

さて、今日はリラックスタイム。受験には出ないかもしれませんが、自分を表明するのに役に立つ英語の勉強をしてみましょう。

 

外国語学習概論

外国人を見ていると、実にやすやすと外国語を学んでいる人が多いのに驚かされます。私たち日本人はともすると英語が苦手でがっかりして絶望的な気持ちになることがありますね。 そして多くの人が「私たち日本人の頭脳は外国語には向いていないんだ」と決めつけてしまいます。

言語学の観点からするとこれは間違っています。私たち人間は、どんな言語でも習得できる、先天的な一般言語能力を持って生まれてきているのです。したがって生まれた段階では、人間はどんな言語でも学ぶ能力を持っているのです。そうした能力のうちどの部分を開花・固定させるかは、生まれ落ちたあとの後天的な環境によって決まります。言語形成期(臨界期)をどの言語の中で過ごしたかによるのです。

自分と同世代か少し上の遊び仲間ができて子供なりの社会が形成される時期からおおよそ10年ほどの期間を言語形成期とよびます。この時期が人間の頭も体も一生のうちで最も柔軟な時なのです。ですからこの時期ならどんな言語でも特に意識することなく完璧に習得するのです。

こうして特定の言語をマスターするにつれて、生まれながら持ち合わせていた能力のうち、その言語では使わない部分を抑圧した状態にしてしまうのです。 すると母国語以外の言語の場合には、何らかの欠陥があることが多く習得にも苦労するようになってしまうのです。

しかしそれはもともと生まれ持ってきた能力が消えてしまったのではありませんから、活用されずに眠っているだけです。ですからそれは訓練によって蘇らせることができます。もちろん器用さなどには個人差がありますが、外国人と普通に話して意思の通じあいができる程度には習得できるものです。

 

古文翻訳

さてそれでは今日はそうした自分の生まれ持った言語能力に自信を持って、少し自分の意思や気持ちを英語で書くという練習をしてみましょう。

 今日は日⇒英翻訳、それも古文⇒英語翻訳をしてみましょう。

  問題           

次の古文を英語に直してください。

春過ぎて 夏来るらし 白妙の 衣乾したり 天の香具山

 

上の歌は、日本人なら大抵はどこかで聞いたことがある歌ですね。持統天皇が詠んだ歌で、百人一首の2番目の歌です。

現代語ではありませんから、厳密にはわからないのかもしれませんが、二三度口に出していってみると、なんとなく歌の気持ちが伝わってきます。

「春が過ぎて夏が来たらしい。白い布のころもが乾してある、天の香具山。」

これだけの歌ですが、私たち日本人には何か情緒的なものが伝わってきます。 そう、そのあなたが感じているものや浮かべているイメージを英語で書いてみてください。

一例として、次の一文を答えとして載せておきます。

Spring has passed, and summer seems to have arrived garments of white cloth hung to dry on heavenly Kaguyama.

 

どうですか?これだけが正解ではないので、みなさんそれぞれの英語訳ができると思います。大切なことは、自分のフィーリングを英語で表現しようとトライすることです。

 

もう一つやってみましょう。 芭蕉の『奥の細道』の最初のところです。これもみなさんは国語の教科書で読んでいますね。

  問題           

次の古文を英語に直してください。

月日は百代の過客にして、行きかふ年も又旅人也。舟の上に生涯をうかべ、馬の口とらえて老いをむかふる物は、日々旅にして、旅を住かとす。

 

江戸時代の言葉ですから、100%現代語的にはわかりませんが、何度か口に出して読んでいると、私たちにひしひしと伝わってくる情緒がありますね。そうして皆さんが感じでいるものを英語で書いてみてください。

一例を載せておきます。

The months and days are the travellers of eternity. The years that come and go are also voyagers. Those who float away their lives on ships or who grow old leading horses are forever journeying and their homes are wherever their travels take them.

 

どうですか、皆さん。自分の気持ちが表現できましたか?

面白くなってきたら、どんどんと自分の気持ちを英語で表現してみてください。 何か疑問や質問があったら、はなまるまで質問をください。



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