英作文

レベル:中級

こんにちはみなさん、お元気ですか?英語担当のはなまるです。 今日はまずはこんなことを考えてみましょう。

 

その国の文化に合う日本語を考える

皆さんが友達たちとマクドナルドへ行ったときなど、こんな会話になりませんか。 「何食べる?」 「僕はチーズバーガー」 「私はビッグマック」 ・・・・・

 さて、これを英語に訳してください。 どうですか?

”What do you take?” ” I’m a cheeseburger.”  ”I am a BigMac.”

「わたしは~です。」を”I am ~.”にすればいいんだよ、と最初に教わってしまうと、こんな風に訳してしまう人もいるかもしれませんね。

 

実際に、こうして訳した生徒を見たことがあります。 では、どう英訳すればいいでしょうか?考えてみましょう。

” I take a cheeseburger.”  ” For me, a cheeseburger.” ”Cheeseburger, please.” といったところで良いでしょう。

 

こうしたところで、日本語と英語の違いが浮かび上がってきます。 日本語には、あいまいな表現がたくさんありますね。

 

例えば、これはどうでしょう?

「妹は男です」

前後の話の流れ、コンテクスト(文脈)がわからないと、意味不明の文章といえるのかもしれません。 妹と思っているのが実は女装した弟ということなのでしょうか? しかし、ある男性の友人同士のこんな会話なら、ほら、そんなに変ではないですよね。

「お子さんがお生まれになったのですね。男のお子さんですか?」

「いや、女の子です」

「そうですか。そうそう、妹さんもお子さんがお生まれになったんですってね。やっぱり女の子ですか?」

「いや、妹は男です」 =「いや、妹(の子ども)は男です。」

 

日本語は主語や目的語を省略しても伝わる言葉です。 最初のうちは、単語にしろ熟語にしろ作文にしろ、日本語からそのまま英語にあてはめて考えるのはわかりやすく便利です。 しかし、そればかりに慣れ、それでいいと思って凝り固まると、英語としては全くもって不思議な文章になってしまうことが多々あります。

 

わたしが教わった大学の言語学の先生は、学生時代にアメリカに留学して論文を提出したら、教授に「君の英語は論が飛んでいる。」と言われたそうです。 これは、その先生の思考や論理的考察、語学力の不足ということよりも、日本語をそのまま英語にしたからなのでした。

 

繰り返しになりますが、日本語は、省略が許されたり、フィーリングで考えても成り立ちます。こうした特徴のある日本語をそのまま英訳すると、論が飛んでいたり、あいまいで何が言いたいのかわからない英語になってしまいがちです。 ですから、バイリンガルの人は別として、日本語が母国語で第二言語として英語やその他外国語を学ぶ場合には、その外国語の文化にあう日本語を考える訓練をする、というのはとても重要なことだとわたしは考えています。 なぜなら、言語は、文化だからです。

 

こうしたことも頭の片隅において、英語と向き合ってみてくださいね。 テストで点数を稼ぐことも覚えないといけませんが、こうしたことを面白おかしく学んでゆくことは決して無駄ではなくて、皆さんの教養や人間力、深みや幅を作ってくれます。 いざという時には皆さんの大きな力となり助けとなりますよ。 とにかく夢中になって情熱を燃やしてやりましょう! そしてそれが今は難しいという人は、楽しくやる工夫を探してみましょう!

 

コンテクストを考えた英作文練習
  問題           

①日本語を読んで何通りの解釈ができるか考えましょう。②その解釈通り相手に意味が伝わるように、それぞれの日本文を英訳してください。

  • (1) 僕は太郎のようにうまく泳げない。
  • (2) 太郎は喜んでやってきた次郎に会った。

  • 【答え】

    (1) 僕は太郎のようにうまく泳げない。

    これは少なくとも二通り意味が取れますね。

    ①太郎は泳ぐのがうまいが、僕は下手だ。⇒太郎がうまく泳ぐようには、僕はうまく泳げない。

    ②僕も太郎も泳ぐのが下手だ。⇒太郎同様、僕もうまく泳げない。    

    ①太郎は泳ぐのがうまいが、僕は下手だ。

    そうしたら、この二つの文をそれぞれ英訳しましょう。

    ①太郎がうまく泳ぐようには、僕はうまく泳げない。  

    I cannot swim as well as Taro can (swim).

    ②太郎同様、僕もうまく歌えない。        

    As Taro, I cannot sing well.

    どうでしょうか、できましたか?



    それでは、続いて第二問。

    (2) 太郎は喜んでやってきた次郎にあった。

    これは太郎が喜んだのか、次郎が喜んだのかがあいまいですね。カンマを付けることで曖昧さをなくせそうです。

    ①太郎は、喜んでやってきた次郎にあった。

     ②太郎は喜んで、やってきた次郎にあった。

    それでは、これをそれぞれ英訳してみましょう。

    ①太郎は、喜んでやってきた次郎にあった。  

    Taro met with pleasure Jiro who came.

    ②太郎は喜んで、やってきた次郎にあった。  

    Taro met jiro who came with pleasure.

     

    どうですかみなさん? 少しずつコンテクストを考えた英作文の感覚が身についてきましたか?

     

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