繰り上げが苦手な子への教え方-小学校算数基礎まとめ

子どもの勉強教え方教室

2019年03月05日(火)算数 

繰り上げが苦手な子への教え方-小学校算数基礎まとめ

小学校の算数で、まずつまづきやすいのが繰り上げの問題。苦手な子へどう教えたらいいでしょうか?ポイントを解説します。



繰り上げとは何か?ここがポイント!

繰り上げとは何か?ここがポイント!

繰り上げとは、足し算をしたときに、上のけたに数を繰り入れることをいいます。

 

繰り上げがよくわからなくなってしまうのは、“上のけた”の概念が頭によくはいっていないからです。

 

克服の方法は、

  • 10までの数を子どもが自由に分解できるようにすること
  • 10が一つとして子どもの頭のなかで鮮明に思い浮かべられるようにすること
     

今、わたしたちの計算では、十進法が使われています。十進法とは、10ずつ束にしていく考え方です。

この10を1つとする考え方に慣れること、これが繰り上げのポイントです。

 

①10までの数を子どもが自由に分解できるようにすること

まずは、10までの数を自由に分解できるようになるまで、子どもに練習させましょう。

子どもにタイルを使って教えることがおススメです。

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1+9=10、2+8=10、3+7=10、4+6=10・・・、9+1=10

この分解をしっかり頭に入れると、3を見たらあと7個で10個になる、7をみたら、あと3個で10個になるとぱっとわかるようになります。

0~9の数でも同様に、自由に分解できるように練習しましょう。

こうしておくと、例えば7+8を計算するときに、10の分解の片方が7だったら、もう片方は3あれば10になります。すると次は8の分解の一方が3でしたらもう一方は5で3+5=8がすぐに頭に浮かびます。すると、

7+8=7+(3+5)=(7+3)+5=10+5

ここで10が入って繰り上がります。

10までの数を子どもが自由に分解できるようになったら、今度は10が一つとして子どもの頭のなかでぱっと思い浮かべられるようにする必要があります。

 

②10が一つとして子どもの頭のなかで鮮明に思い浮かべられるようにすること

2ケタの計算をしてみましょう。

35+26はいくつでしょうか。1の位に5+6があるため、繰り上げの計算となっています。

ここでは、1円玉と10円玉を使って説明します。

1の位は1円玉、10の位は10円玉です。1円玉が10個あつまれば、10円玉と交換できます。

35+26の場合、1の位の5+6=11ですから、図のように11枚の1円玉が1枚の10円玉と1枚の1円玉になります。

このように、硬貨でなくてもいいのですが、子どもにとって身近なものを使い、10が一つとして繰り上がると子どもの頭のなかで鮮明に思い浮かべられるように、説明と練習を繰り返しましょう。そうすれば、繰り上げも自然とできるようになります。

 


繰り上げの問題

練習して慣れましょう。

  問題

次の式を計算してください。

繰り上げが苦手な子への教え方-小学校算数基礎まとめ

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【答え】(上から)9, 12, 41, 103, 3, 5


FAQ:子どもからよく出る質問

繰り上げを教えていて、特に子どもからよく出る質問を説明します。


どうして10で繰り上げるの?

人間の両手の指の数があわせて10本だったことから、わたしたちの日常生活は十進法でできあがっているといわれています。

わたしたち人類の片方の手の指が3本だったら、六進法(6を一つとする)だったかもしれませんね。

ただし、人類が使ってきたのは十進法だけではありません。

身近なものでいえば、時間です。時計や時間の読み方も、小学校低学年で躓く子がいますが、時間は60を一つの束とする六十進法です。それから、1週間は7日なので七進法、1年は12カ月なので十二進法ですね。

これらは南西アジアのメソポタミア北部を中心とする古代帝国アッシリアに由来するといわれています。太陽と月の満ち欠けから、アッシリアの人々が計算して決めたのです。

さらに、20世紀の大発明といえるコンピューターは、0と1を駆使した二進法です。当たり前になったネット検索、イラストレーター、エクセルでの計算、こうしたことは全て二進法で構築されています。さらに、八進法や十六進法を使ってスピードをあげたりスペースを節約しています。

こうして、さまざまに使われている数字の束ですが、計算は十進法です。なぜかと子どもに聞かれたら、結局は、長い間人々が使ってきて、10を一束と考える表し方である十進法が最も便利で広く使われているから、というのが答えになるでしょう。


 

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